よく計画をたてなさいと学校からも親からも言われると思いますが、スケジュールを作ってその通りに自分で行動するというのは本当に大切なことです。
今回はその計画の立て方について、そもそもなぜ計画を立てなければいけないのかというところから掘り下げて解説していきたいと思います。
なぜ計画を作成するのか
そもそもなぜ計画を立てなければいけないのでしょうか?
一番大きな理由は、「勉強の効率を上げること」です。それは自分のゴールを設定した上で、それを達成するにはどのようなことをしなければいけないのか、さらにその達成には今日1日をどう行動しなければいけないのかを明確化し、行動に迷いをなくすことで、効率の良い勉強ができるからです。
例えば、「さあ今日は勉強頑張るぞー!」とせっかくモチベーションが上がったのに、じゃあ何をすればいいんだっけ?あれまずは部屋の掃除から?英語?長文?単語?と色々頭で考えているうちに、時間だけが過ぎていきます。
また、英語の勉強をやっている間も、数学もやらなきゃ、歴史もあるし・・・と焦ってしまって、なかなか集中しきれない可能性もあります。
きちんと計画を立てていれば、「数学もやることはいっぱいあるけど、ちゃんと次の一時間に時間を確保してあるから、今は英語に集中して大丈夫だ」と物事を長期で捉えることができます。
理由の二つ目として、「反省と改善」があります。
例えば、思うように成績が伸びなかった時、計画を立てていない人は「勉強たりなかったなあ」とか「数Ⅰはできたけど数Aがわるかったなあ」という浅い反省に終わり、せっかくの模試を活用仕切れません。
一方で、計画をたて実行した人は、「たしかに振り返ると数Aの勉強時間が他の科目よりすくなかったなあ→多分今回点数伸びていないのは単純に勉強の量の問題だろうから、次は数Aの時間を多めに確保しよう」であるとか、「今回は世界史悪かったけど、計画上これから勉強する分野が結構出題されていたのが原因だ。勉強してきた分野に関してはきちんと得点できてるから今の勉強方法は間違ってない、大丈夫だ」など、しっかりと反省ができ、改善すべきところを明確にできるので、いらぬ焦りや心配をしなくと済むのです。
どうやって計画を立てるの?
では実際問題どうやって計画を立てれば良いのでしょう。
まずは目標地点の設定から!
計画はいわば道順(ルート)です。まずは自分が行くべき目標地点を決めましょう。
早慶と東大では問題傾向も科目数も異なります。自分の志望大学、志望学部にあった勉強をしなければなりませんので、まずは志望校を決めましょう。
目標が決まったら大きな計画を
自分の志望大学が決まったら、早速その大学合格に向けてどのような勉強が要求されるかを調べましょう。科目や配点、記述はあるかないか、などなど。
またより具体的に何をすべきかイメージするために、センター試験でどのくらい点数取れるようにならなきゃいけないのか(私立大学も目安として)、その大学の過去問をみて、どういった部分が問われやすいのかを研究しましょう。
大きな計画の次は小さな計画を
先ほどの大きな計画とは、受験勉強全体いわば1年間のスケジュールのイメージでした。1年間の計画が定まったら、そこから逆算していって、半年→一ヶ月→一週間→一日とどんどんやるべきことを具体化していきましょう。
このとき、ただ単に〜の参考書を終わらせる!ではなく、「〜月の模試までに偏差値で〜とりたい。そのためには今苦手な〜の分野をマスターしなくてはいけなくて、それを達成するためにこの参考書のここまでを理解している状態になる必要がある・・・」とより目標と道筋が明確になるように考えていきましょう。
計画を立てるときの注意
計画を立てるとき、ついついやってしまうミスは、自分をに過度に期待しすげてキツキツのスケジュールを立ててしまうことです。
たとえ受験生といえども、修行僧のような生活を持続するのはむりです。息抜きも大切な自己管理です。もちろん睡眠も。
1週間のうち1日はタスクを減らした日を作ってあげて、もしその1週間で終えられなかったものがあるのなら、その日に回して帳尻を合わせる。その日までに見事順調に予定を実行できたいたら、その日は自分へのご褒美としてリラックスする日にしてください。
終わりに
今回は受験生にとって欠かせない計画の立て方について説明してきました。
PDCAサイクルを回すためにも、まずは目標を定め、それにむけた予定を立てるところから始まりますので、皆さんも面倒臭がらず、その場しのぎの勉強をしないためにも、頑張って計画を立てましょう。