現代を生き抜くための仕事術ハッキング

慶應義塾卒・マンツーマン型塾講師3年の経験から受験生と就活生・若手社員に役立つ情報発信を目的としています。

痔の手術体験記-Part②入院(準備とキャリア反省)

さて、手術が必要と発覚してから実際に入院するまでの記録を今回は書きたいと思います。ちなみに前回はこちら。

 

startingles.hatenablog.com

 

入院までの1か月

手術とはそういうものなのか、総合病院だから予定が埋まっているのか、私にはわかりませんが、指定された手術日程は診察にいってからちょうど1か月後でした。私の感覚では、手術が必要なのであれば、わりきっていち早く受けたかったのですが、しょうががない。1か月の間に悪化しないのだろうか、そもそも1か月もこの痛みに耐えられるのだろうか、もやもやは続きますが、私にできることは特にありません。総合病院での診察後に処方されたステロイドの塗り薬を患部にぬると、気持ち程度ですが痛みはマシになりました。今振り返ると、この手術決定から実際に入院するまでの1か月は精神的にもかなりしんどかったです。うつ病のような症状で、いくら寝ても眠い、ベッドから起き上がる気になれない、食欲もないし、テレビや漫画を読もうにもすぐに疲れてしまう。なんと1か月で体重が5キロも落ちてしまいました。

どこかのブログの文章の拝借ですが、”健康とは健康以外のことに集中を向けられること”。本当にその通りだと思います。この1か月間、手術や今後の生活のことで頭がいっぱいで、常に上の空状態。かなりやばめの精神状態でした。振り返ると、こういったときに、匿名でもいいので経験者に相談できたりしたら、気持ちが軽くなってよかっただろうなと思いました。そういった意味だと、先人たちのブログを読むと、少し勇気が湧きました。

 

いざ入院

さて、何とか1か月を乗り切った(乗り切っただけで人間らしい生活とはかけ離れてます)私は、ついに入院する日を迎えました。事前にもらったパンフレットで持ち物チェックリストが書いてあったので、旅行にいくような大荷物になりましたがパッケージングしていきました。大量の下着にガーゼ、生理用ナプキンなどなど。ナプキンは他の人の体験ブログを読んで、ナチュラムーンを買いました。お尻の肌って意外と敏感ですぐにかぶれちゃうので、お肌に優しいものが最優先です。※ちなみに、術後の浸出液は思ったりよ量も多く、かつ湿った感じがかなり不快なので、ナプキンでいう”多い日”用のものを要しすることを強くお勧めします。

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お尻の病気だけに、座薬などの準備もありできれば個室がよかったのですが、あいにく私は6人部屋になってしまいました。

午前中に今後の流れや病棟の案内などが終わると、午後はほぼ放置です。Wi-Fiもテレビも有料という鬼仕様なので、事前にダウンロードしていたKindleの本と漫画を読み漁り、暇をしのぎます。基本的にはベッドによこになっているので、痛みはひどくありません。時間が無限になるという状態は人を哲学的にさせます。本を読むのも飽きてきた私は、これまでのキャリア、これからの人生について考えるようになっていました。同じ病室の患者仲間が、私の痔なんかよりかなり深刻な病気の方々で、原因不明の高熱や、腹水で破裂しそうなまでにおなかが膨れ上がってしまっている人、看護師さんとのやりとりを聞いていると、健康が当たり前ではないことに気が付きます。私はこれまで、いわゆる激務高級で、世間一般では高学歴が突き進む、王道のきらきらキャリアと歩んできました(自分でいうのは何ですが、今回は突っ込みなしで)。職場には激務によって体・精神を壊す人もいましたが、どこか自分には関係ない、自分は大丈夫だと根拠のない自信があり、自分の進んでいるキャリアを深く考え直すようなことはしていませんでした。それでも、いざ自分が入院(理由は痔ですがw)、周囲の患者の様子をみていると、いつもっと深刻な病気になってもおかしくない、明日がやってくることは当たり前ではないという考えがわいてきました。24時間即レス体制で仕事を進め、佳境のときは睡眠時間3時間くらいで土日も出勤し働いていました。体力的にはつらいけど、仕事は面白いし、自分のキャリアも広がっている気がして楽しく働いていました。でも、気づいてしまいました。健康を失ったり、死ぬ間際になって、「ああ、もっと働いておけばよかった、、、」なんて絶対に思わないことに。それよりも、家族ともっと一緒に過ごしたかったなとか、もっと旅行に行っておけばよかったなとか、もっと趣味ややりたいことを達成していきたかったな、、、とかとか。そんなことを思うはずです。働いている時間は人生にはもったいないのです。もちろん生きていくため、生活水準を上げるため、家族を養うため、貯金を増やし不慮の事故に備える、などお金を稼ぐことは必要です。でも、健康や大切なプライベートな時間を無駄に犠牲にしてまで働く必要はあるのでしょうか。このままきらきらキャリアを突き詰めれば、より高収入な仕事に転職できる可能性が高いですが、一方で労働時間や精神的消耗は一層強くなりそうです。そんなことをずっと病室で考えていました。

Part③へ続く。