現代を生き抜くための仕事術ハッキング

慶應義塾卒・マンツーマン型塾講師3年の経験から受験生と就活生・若手社員に役立つ情報発信を目的としています。

センター試験の国語、時間が足りない問題

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センター試験って簡単だよね。基礎力試されるだけで、難しい問題でないし・・・という声が上がってきますが、安心してください。意外とセンター試験は難しいですよ。

今日はその中でも、僕が本当に難しいと思うセンター試験の国語対策を記事にしてみます。

 

 

長期的戦略

以前受験科目としての国語戦略については記事にしてますのでそちらをご参照いただければと思いますが、まとめると「古文漢文は早めにやってしまうべし、現代文はリターンが少ないので比重は低くてよい」ということになります。

 

startingles.hatenablog.com

 そうはいっても、点数はきちんと取らなければいけませんので、勉強とくにテストの特性に合わせた傾向分析とその対策はしっかりやっていきましょう。英語や数学ならわかりますが、国語のせいで落ちてしまった〜という結果になってしまうと、なんとも寂しいものです。

 

センター国語の問題構成

センター試験の国語は大問4つの構成で、初めから順に評論文・小説・古文・漢文となります。

点数安定化の鍵は古文漢文ですが、こちらも過去記事にまとめていますので、ご参考まで。

 

startingles.hatenablog.com

 

 

さて、ここからは現代文(評論・小説)にフォーカスしていきましょう。

現代文は普通に難しいです。基本的には五つの中から正解を選ぶ問題。最後に文章全体の構成や表現について理解を問題が出ます。一問一問の配点がでかいですし、五つの選択肢のうち大抵は最後の二つが非常に微妙な差異になっていて、ここを正解まで持っていけるかが勝負担ってきます。

 

何と言っても時間がない!

センター試験の国語は本当に時間がないです。大問4つに対して80分与えられるので、単純計算でも大問一つに対して20分しかかけられません。実際にはこれに、本番の緊張や氏名受験番号の記入、見直しの時間(マークずれるとその時点で終了します)が加わりますので、もっと厳しいタイム感になります。

 

少しでも時間に余裕を持たせるために、いくつか工夫の余地はあります。その一つが問題を解く順番です。私のオススメは漢文→評論分→小説→古文の順番で解くことです。

なぜこの順番で解くことをお勧めするのかを説明していきましょう。

まず、漢文。これはセンター国語の中で一番簡単な大問です。時間もかけたくありません。得点は40点(8割以上)できれば満点を取りたいところです。時間も10から12分くらいの間で終了させたいものです。センターの漢文は基本的に暗記問題です。句形や単語を知っていれば、ストーリーの解釈はさほど複雑でなく、また設問の選択肢からもなんとなく予想できるものです。世界史や日本史の問題のように機械的なぱっぱっと解いていきましょう。また、年度によっては得点を稼ぎたい漢文であっても、どうしてもわからない問題がある場合もあります。その時はもうわからないと割り切りましょう。現代文であれば、もう一度じっくり読めば答えに近づく可能性は大いにありますが、漢文は暗記科目ですのでその可能性は低いです。覚えてないものはしょうがないと振り切ってすぐに次の問題に取り掛かりましょう。最悪なのは漢文で数問間違えることではなく、時間が足りなくてわかったはずの問題を大量に取りこぼすことです

 

次に古文は最後にする理由です。

古文は人によるでしょうが、私の考えでは4つの大問のなかでもっとも年度によって難易度にばらつきがある分野だと思っています。

きちんと点数計算で計画できるものを着実にとっておきたいという作戦から、私は古文を最後に解くのをお勧めしています。

また最後の大問というのは、万が一時間が足りなくなった時には、当て勘でマークする羽目になりますが、漢文→基本的にわかるもの多い、現代文→時間をかけてゆっくり読み込めば分かるものもあるというのに対して、古文のとくに最後の解釈系の問題、表現の問題は文章全体をしっかり把握していないとなかなか正解にたどり着けません。適当にマークする羽目になるのなら、古文がまだマシでしょう。

 

どうやったら文章早く読めますか?

国語でよく聞かれたのがこの質問です。

もうはっきり言います。「早く読むことより、早く解くことを考えろ」と。

国語の正答率の肝は、テクニックでもなんでもなくて、いかに文章を正確に読み取ることができるかです。その肝となる文章の読み取りを早くすることで得られるのは確かに時間短縮というメリットかと思うのですが、それ何分ですか?と。

もちろん文章を読むのが早い人遅い人それぞれいると思いますが、個人差はせいぜい数分です。しかもその速さは今までの人生で本をいっぱい読んできたとか、そういう長期的な習慣によって生まれるものです。それを数分のためにいまさら努力したり、肝心の正確性を犠牲にしてしまうのは、デメリットの方が大きいとしか思えません。

一方で設問を解く動作には、二項対立を意識したり、主語述語関係に注意してみたりと、できることは山ほどあります。

 

なので重ねてになりますが「文章を早く読む事」に執着するよりも、「早く設問を解くこと」を意識して過去問を解いていってください。

設問を早く解くには、逆説的ですがよく文章を理解することが必須条件です。文章をよく理解するには日本語の構造、文章の構造を理解することが大事です。例えば英語の長文読解の授業だと、よく接続詞に気をつけなさいとか、ディスコースマーカーに注意しましょうとか言われるはずです。国語の文章読解も同じです。母国語だからなんとなくで読む人が多いけど、やっぱりちゃんと意識して読んでいくことが大事なんです。

しっかり中身を理解して読むための訓練としては何と言っても要約ですね。たぶん要約って聞いて面倒臭いとか、大変だとかネガティブなイメージを持つ人が多いとおもいます。そう、面倒臭いとかいやって感じるってことは、自分の中で苦手意識だったり、きちんと取り組まないとできない(片手間にはできない)とわかっているからなのです。それはもう、やるしかないでしょう!

 

最後に

本当に最後の最後まで国語が苦手でどうしようもない方には下記の参考書がお勧めです。勉強の本分はテクニックではなく、本質の理解であり、下記のようなテクニック本は胡散臭いと相場が決まっていますが、この本は本当にいいこと書いてます。選択にの消去の仕方など、いままでなんとなくに頼っていた部分を、しっかりと明文化してくれていますので、一読の価値はあります。

国語が得意な人には、何を今更このようなことを、、、という内容に感じられるかもしれないので、注意です。

 

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