現代を生き抜くための仕事術ハッキング

慶應義塾卒・マンツーマン型塾講師3年の経験から受験生と就活生・若手社員に役立つ情報発信を目的としています。

『就活』まだ非効率な自己分析で消耗しているの?

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就活していると謎の勢力から自己分析の重要さについて解かれます。時には企業のワークショップなんかで自己分析やってみよう!自分史作ろう!みたいなことやらされたりもします。もう本当に僕はああいうの嫌いだったので、なぜ僕が巷で流れる自己分析手法が嫌なのかを書いていきたいと思います。

 

 

そもそも自己分析って?

謎の勢力に言わせると自己分析の目的は「自分でも気づかない自分を発見して、もっと自分を知ることで、どのような業界や企業に行くべきかを見つめ直すこと」みたいです。手法の一環として、例えば自分年表の作成とかが挙げられます。これ某損保企業のワークショップで実際に作成しようね^^と言われました。

自分年表はその名の通り、自分の生誕から今までの人生に何が起きたか、何をやってきたか、そしてそれが自分にどう影響を与えているか、どう自分が思っているかを時系列で書いていくのです。人生の振り返りとしては面白いかもしれません。そういうのが好きな人はやってください笑、ちなみにこれを真に受けて、真剣に取り組んだ友人は「死ぬほど時間かかった・・・」と言ってました。

 

なぜ私が不必要と思うのか

理由その1:自己分析の結果って結局活用できない!

今は昔、まだ私が無邪気な就活生だった頃、某大手就活サイトに踊らされてweb上で自己分析診断を受けました。たしか100問くらい質問に答えていって、その結果自分にむいてる職業を診断してくれるというツールでした。

一問30秒でぱんぱん答えていっても、約1時間かかります。途中で何度もやめたくなりながら、鋼の心で最後まで質問に答えていった結果・・・

 

なんと「あたなの適正職業は事務職です!!!」

 

ま、まじかよ。じ、事務職???一応慶應で男で外資インターンとかいったりして、自分事務職っすか??そりゃ適正って出てるんだから、適正なんだろうし、私だって事務職で働きたいけど、総合職じゃないって非現実的じゃん。。。

 

もう私はこの経験から無邪気な心を失って、誰も信じられない可哀想な若者になりました。

 

 

理由その2:一本の軸なんて存在しないのが普通じゃない?

自己分析をする目的でもう一つ言われるのが、自分がもってる判断の軸を発見しよう!というものです。これまでの人生いろいろな選択を迫られてるはず。その時毎回どういう判断をしてきたのか振り返ることで、自分の価値観の軸を発見しよう!というわけです。

 

でもでも、ちょっと待ってくださいよ。価値観って人生で変わってくるものじゃないんですか?20超えたいい成人が、未だに小学生の時と変わらない判断軸で行動していたら引くんですけど、、、インド旅行1週間行くくらいで価値観変えるの大好きな大学生たちは、なんで就活のこの瞬間だけ「変わらないもの」を見つけようとするんですか?むしろ旅行行って価値観変わるくらい刺激受けました!って言い切れる方が、魅力的じゃない?中学の時どの部活に入るかとか、大学の学部どこにしようとか、’自己分析’する必要のあるほど、みんな真剣に考えてたの?その場のノリとか、たまたまとか、そういう人の方が多くないですか?そういうのに、むりやり理論付けて、「僕はあの時〜という理由でこういう選択をとりました!」とか言っちゃう方が違和感生まれて、変な回答になりません??

 

正直に、「その場ではあまり深く考えずに決断してしまいました。でも、後になって考えると、〜という理由でここまで続けてこれたのだと思います。」と答えた方がすっきりしませんか。偽りの就活用の自分を作って、何にでもあたかも理由があったかのように意味づけするより、正直にその時その時の感情を伝えた方が、よっぽど人の心に刺さるだろうなあと学生ながらに私は感じましたし、社会人になって面接をする立場になった今は、自信をもってその方が好印象と言えます。

 

私の持論

自己分析とかに時間をかけてるくらいなら、ES、OB訪問、実際の面接とかばんばん受けましょう。そこで詰まったところが、必然的にもう少し自分が見つめ直さなきゃいけない部分です。部屋であくせく自分史つくっても、それに見合うほどのコストパフォーマンスがあるとは思えません。

自分年表とか張り切って作っても、面接でそれを披露する機会あるんですか?受験勉強の時、世界史の年表って隅々まで覚えてましたか?え、それ非効率じゃん。必要なところを覚えて、あとは流れを大雑把に・・・という勉強でしたよね。それと同じことだと思います。

まあ、やりたい人はやっても無駄にはならなと思いますけど、同じ時間ならできるだけ多くの人とあって(理想は様々な業界の社会人)、いろんな話を聞いて、何が自分にとってやりたいことなのか、あるいはこういう職業は自分にとって辛いのかを判断する材料集めに時間を使った方がベターです。OB訪問は部活に所属していなくたって、ゼミに入っていなくたって今時色々なツールが出ているので、可能です。ぜひビスリーチキャンパスとか使って、多くの人に会いましょう。部屋にこもってても就活は進みませんよ!

同じ大学出身の先輩に話を聞けるOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」