英語学習の中で誰しも苦労するものの一つが英単語です。
今回は私が塾講師時代に紹介し、多くの生徒から高評価をいただいた勉強方法をご紹介します。
英単語学習の位置付け
よく言われることですが、英単語はスポーツでいう「筋トレ」にあたります。やればやるほど力がつき、周囲との差が如実に現れます。逆に少し怠ってしまうだけでせっかく定着した記憶もすぐに衰えてしまいます。また、英単語学習は勉強のエンジン機能(「英語勉強の継続のコツ」をご参照ください)を担わせるのに最適ですので、この点からも大切といえるでしょう。
特に受験生の方は「筋肉は裏切らない」という言葉を胸に、ぜひ英単語学習とも真摯に向き合ってください。
毎日短時間で!
英単語学習の鉄則は毎日やること、なるべく時間をかけないこと、この2点につきます。
たとえば
①週1日、2時間単語を勉強する
②毎日10分単語を勉強する
この二つだとどちらが効率的と言えるのでしょうか?
答えの鍵は忘却曲線(忘却曲線 - Wikipedia)にあります。
結論だけ紹介すると、完璧に覚えたつもりであっても24時間経てば7割忘れてしまいます。。。という悲しい理論です。
つまり、週に1回というサイクルだと、次の単語学習の際にはほぼ全てせっかく覚えたものが記憶からなくなってしまっています。また例えば仮に単語帳を半年で1順できるとして、次に同じ単語を覚える機会は半年後ということになってしまいます。
以上のことを踏まえると②毎日10分の勉強のほうがベターとなるでしょう。また、忘却曲線を考えると、毎日10単語新しい単語を覚える!と決めるよりも、この1週間で70単語覚えたいから、毎日70単語全部に目を通すぞ!と決める方が最適と言えるでしょう。
単語の覚え方
英単語の暗記は世界史・日本史等と違い、ストーリーが存在しなく、単純作業になりがちで集中力の維持が難しいです。
眠くならないためにも、そして英作文などでスペルミスをしないように、できること全てをやりましょう。
具体的には、見て、書いて、聞いて、声に出す。これを全部やっていきましょう。
声に出す、つまり実際に発音してみることは①眠くならないように②センター試験第1問のアクセントや発音問題対策を兼ねていますので、面倒臭がらず頑張りましょう。
単語帳選び
よく生徒さんからも相談を受けるのが、「どの単語帳がいいか」というものです。
結論からいうと、正直どれでも大丈夫です。最近の参考書の質はかなり上がっていて、各出版社は過去の入試をデータベース化し頻出単語を割り出していますので、内容に大差はありません。
選ぶときのポイントは、自分が少しでもやる気が出そうなものかどうかです。その基準は人によって様々でしょう。レイアウトだったり、表紙だったり、単語が羅列しているのが良かったり、文章の中で単語が出てくる方が良かったり。自分のフィーリングに合ったものをお選びください。但し、もっともやってはいけないのが、途中で挫折して新しい単語帳に買い換えることです。単語帳は1冊を完璧に仕上げないと意味がありません。たくさん単語帳を持ってるけど、どれも中途半端・・・いわゆる単語帳コレクターにはならないように気をつけましょう。
私のおすすめ
ここでは私のおすすめのもの2冊をご紹介いたしますが、前述の通り、自分のフィーリングが一番ですので、参考程度に見ていただければと思います。
速読英単語(必修編)
価格:1,080円 |
こちらは長文(200から500ワード程度)の中に覚えるべき単語が配分されていて、長文に慣れながら、英単語学習ができるものになっています。難易度で入門編・必修編・上級編に分かれていますが、必修編が丁度いい難易度のバランスになっています。この必修編を完璧に覚えたら、あとは自分の志望大学の過去問の中でわからなかった単語を別途覚えるようにすれば、単語に関しては問題ないレベルまで到達できるでしょう。
つづいてはDUOです。
価格:1,296円 |
こちらは短文の中に覚えるべき単語がいくつか配置されていて、短文ごと覚えるという教材です。
別売りなのが残念ですがCDも必ず買いましょう。
リスニング、シャドーイングの練習も兼ねて、単語暗記ができます。
まとめ
単語勉強は毎日の継続性が何よりも大切です。また忘却曲線に習い、1回で覚え切ろうとはせず、何周も単語帳を回すつもりでやりましょう。私の経験上早慶レベル以上の合格者は同じ単語帳を5周はしています。
単語帳選びに時間をかけるよりも、パッと一つ決めてしまい、あとはその一冊を信じてとにかくその単語帳に書かれている単語全てを覚えきりましょう。 実践英語を1日1題。着実に英語力を伸ばすなら、【 HiNative Trek 】