現代を生き抜くための仕事術ハッキング

慶應義塾卒・マンツーマン型塾講師3年の経験から受験生と就活生・若手社員に役立つ情報発信を目的としています。

痔の手術体験記 Part1(発覚)

さて、2024年3月、私は人生で初めて入院・腰椎麻酔を伴う大がかかりな手術を経験しました。手術自体は痔の改善という情けないものですが、大げさですが、この経験とそれを通して感じたことを記録として残したいと思います。

 

きっかけ

まずは、なぜ私が手術にいたったかというところから記します。時は2024年1月中旬、いつものように会社でもよおしていたところ、ふとパンツを下げた時にまだ踏ん張ってすらいない段階で自分の下着から独特ににおいがしました。決して臭いわけではないのですが、いつもは感じなかった、とにかく独特なにおいがするのです。ただ、便そのものは痛みや違和感なく普通にできたために、もやもやはしながらもそれ以上の確認はしませんでした。それからというもの、大便をする際に下着を下すたびに、その独特なにおいが強くなってきました。相変わらず臭いわけではないのですが、においが強くなっています。これは何かがおかしい。2週間くらい経ると、トイレそのものは痛みがなくスムーズなのですが、今度はトイレットペーパーでお尻をふいていると、いつまでたっても便が紙につくようになってきました。本当にきりがないので、仕方なく相応のところであきらめるしかない。においの方も今後は“臭い”感じになってきている。そうこうしているうちに、紙でこすりすぎたのか、はたまた何らかの病状が悪化してきているのか、紙に血がつくようになってきて、痛みも伴うようになったました。また、いつ認識したのかは定かではないですが、肛門の先にいぼのようなものがあるではないか。これはいよいよまずい、そう認識するようになっています。ひとたび危険であるという認識を持つと、いてもたってもいられなくなり、急遽上司に午後休の許可をもらい、その足で近くの肛門科のある病院にいいきました。肛門科自体が初めてであり、またそのころには歩いたり座ったりするときに明確に痛みが伴っていたため、とにかく私の頭は不安と恐怖で支配され、冷や汗が止まらない状況です。そんな私とは対比的に、冷静かつ事務的に(当たり前だが)対応する受付のお姉さん。「今日はどうされましたか?」。羞恥心など感じる余裕もない私「肛門に痛みがあります」。ベルトコンベアのようによどみなく案内される診察室。

横向きに寝っ転がって、体育座りのような恰好をする私。先生が診察のためにお尻を開く。それがすでに痛い。しかも、こんな所作で痛みを感じているのだから、もう何らかの異変があると確信する私。やはり冷汗が止まらない。突然先生が「ごめんね」と謝ってくる。??

場面を理解できずにいる私。その刹那、先生の指が肛門に侵入。激痛である。

診療を終え、一息つく間もなく椅子に座らされる。先生からひと言。手術が必要な痔です。

何らかの異変が生じており、それなりの処置が必要であることは覚悟していた私であるが、手術といわれるとはおもってもいない。先生「うちでは処置しきれないから〇〇病院へ紹介状をだすね。だぶん入院してとることになるから」。いやいやいや、めちゃめちゃビビるんですけど。「入院って、日帰りでは無理なんですか?」「うーん、〇〇病院の判断しだいだけど、私が見る限りは結構ひどいから入院必要だと思うな」。絶望する私。一瞬で様々なことが脳裏によぎる。仕事、家族、そのほかの用事、、、いや、そんな簡単に入院の調整なんてできるのか?でも一刻も早く手術して楽になりたい気持ちもある。やばい。とにかく紹介先の病院にいち早くいき、いろいろと相談したい。病院をでると、EVホールですぐに電話をした。紹介状をもらったので、診察を受けたい。伝えるべき事項はそう多くはない。電話口からは、今日はもう診察時間終わったので、お急ぎであれば明日午前にいらしてください。初めての患者さんは予約ができないので、朝一にくると確実です。

もう突き進むしかありません。電話が終わった後すぐに会社に連絡。明日の休暇を確保。いろいろと仕事は溜まっていますが、いまはとにかく病院にいくことが優先です。

翌日、紹介された総合病院にむかいました。総合病院なんて、祖母のお見舞いにいった以来です。科がたくさんあって入り口で迷う。昨日の電話のとおり朝一にむかいましたが、すでに待ちの患者さんが多数います。2時間ほどまってようやく自分の番号が呼ばれました。

すでに立ち上がったり座ったりして衝撃が走るたびに相応に痛みが生じるようになっていた私のお尻を、不愛想な意思が容赦なく広げる先生。しまいには指を穴に突っ込こまれ、思わず声が出てしまう。痛みで声を発したのはもしかすると人生で初めてかもしれない。幸か不幸か、医師が相変わらずロボットのように不愛想で、一言「3泊4日の入院で除去しましょう」。おいおいおい、入院?3泊?いやいや、こちとら人生で入院どころか手術した経験もないんですが。どんな手術?術後は普通に動けるのだろうか?なんで3泊も?一瞬で脳裏には無数の疑問が生まれるが、聞く間もなく入院に向けて採決やレントゲンを撮るのでこのカードをもって順番に並んでくださいと言われて終了。総合病院、どこもこんなかんじなのか。忙しいから丁寧に接するときりがないのか。もやもやしながらも、抗う余地なく入院のための検査を順に回っていきました。