現代を生き抜くための仕事術ハッキング

慶應義塾卒・マンツーマン型塾講師3年の経験から受験生と就活生・若手社員に役立つ情報発信を目的としています。

大手かベンチャーか。内定先決定で迷っている人へ

大手でレールにのって向こう40年の安泰を取るか、ベンチャー企業に就職して若いうちからバリバリ働いてキャリアアップを目指すかという選択は結構多くの人が迷うのではないでしょうか。今日はそんな悩みを私なりに考えてみました。

f:id:startingles:20180218182218j:plain

 

なぜベンチャーに行きたがるのか

私の周りにも新卒でいきなりベンチャーに行く人が結構いました。

世間的には慶應大学という高学歴ブランドで、しかも新卒というプラチナチケットを持っているのに、なんでわざわざベンチャー企業に行くの?と不思議がられるかもしれません。

冒頭でも述べたように大企業なら向こう40年は安泰のはずです。

たまに反論で東芝とか東電のような事例を持ち出す人もいますが、あれは例外中の例外で、しかも東電なんてあんなになっても生き延びてますからね、確率で言えば、よっぽどベンチャーの方が潰れる可能性は高いはずです。

 

そんなリスクを冒してまでベンチャー企業に就職した人たちの理由は大きく分けて3つるように感じます。それは①若いうちから裁量をもって仕事したい新卒からばりばり長時間働きたい自分の市場価値をあげたいの3つです。

僕は基本的には、新卒では大企業に言うべきだと考えているので、この3点について僕なりの反論を書いていこうと思います。

 

若いうちに大きな責任をとってどうするの?

まずは1点目の若いうちから裁量を持って働きたいからベンチャーに行くという理由です。

これ正直わけがわかりません。扱う金額(取引や、案件など業界によって言い方は様々でしょう)は大企業の方が確実に大きいです。例えば不動産業界を考えてみましょう。

三菱地所三井不動産といったいわゆる超大手は、街を作ると言われています。実際三井不動産のブランドであるららぽーとなんかは、出来上がれば人の流れ自体を変えて、町の活性化なんていう側面から人々に貢献してますよね。

一方で中小のデベロッパーにはまずそのような大型施設が作れません。理由はいろいろあって、まず大型の案件情報が入ってこないことや、エクイティやデッドの調達も必要額はまずムリですし、大手建設会社と手を組むこと、リーシングなんかも大手財閥系とは格が違います。

 

また大企業は一つぐらいプロジェクトが失敗に終わっても企業の体力は持ちます。なので若いうちは失敗しても大丈夫ですし、失敗の責任はマネジメント層がとります。

ベンチャー企業はそうは言ってられませんからね。一つのプロジェクトが失敗してもいいよなんて甘いことは言ってられませんし、マネジメント層がどうとかいう体制すらないので、若手であろうが失敗は許されません

 

裁量をもって仕事がしたい!といっても結局大きな金額が関わる大型案件に絡んだり、小さなプロジェクトであれば、失敗しても大丈夫ということから若手にどんどんふってくれたりしますので、ベンチャー企業よりも大企業の方が、裁量をもって仕事ができると感じます。しかも責任は上司がとってくれると。大企業の方が美味しいと思いませんか?

 

新卒から長時間労働してどうなるの?

まずベンチャー企業では残業代がでることなんてほとんどありませんし、大企業のように満額働いた分だけ稼げるなんてのはほぼありえません。

また、確かに大企業は最初の配属先によってはホワイト部署にあたって、働きたい人にとっては少しぬるく感じるかもしれません。

ただ、その分そのあまりの時間を自分の自己研鑽にあてられます。英語でも会計でも、プログラミングでも、いわゆる社会人としての凡庸的なスキルを高めることに時間をかけられます。

 

目先の残業代より、そういった基礎スキルを高めて、10年後20年後の数百万の給料アップを狙ったほうが絶対得だと思います。あと、残業癖をつけないのも大事ですね。大企業は最近結構残業にうるさくなってきたので、本当に必要のある残業以外は認めてくれなかったりするんですよね。ベンチャーは好きなだけ働けますが、だからこそタイムマネジメントや効率性の観点が抜けがちになると個人的には思っています(学生時代塾のスタートアップに携わった経験上ですが)。

 

自分の市場価値をあげるならやはり大企業

ベンチャーでばりばり働いて自分の市場価値をあげて、キャリアアップの転職を将来的にはするんだと考えている人もいました。一見正しい見解かと思いますが、市場価値は最初の数年大企業にいたほうが圧倒的に上がるんですよね。

例えば先ほども言ったように社会人としての凡庸スキル、手厚い社内研修で社会人としての基礎をマスターしている、大きなプロジェクトに参加経験がある、いわゆる受注ではなく、発注側の上流の経験がある、社外の人脈も築き上げているなど大企業の方が中途採用に求められる要求を満たしているんですよね。

自分の市場価値を知りたければ、例えばMIIDAS(ミーダス)なんかで、自分の適正年収が簡単にわかりますが、やっぱり勤め先のバリュー、英語や会計(簿記)などの凡庸スキルがある方が、市場価値が上がりますね。大企業に入社して最初の数年はこういった基礎スキルの勉強をするというのが最も市場価値を高められると思います。まあ外資投資銀行とかコンサルとかは別次元の話になってきますが。 

 

 

 最後に

結論はやはりベンチャーか大企業かで迷っているなら、僕は大企業に入社するのがいいと思います。大企業からベンチャーへの転職は簡単ですが、その逆は厳しいですからね。

あとはせっかく僕の今回の記事を読んでくれているのなら、もっともっといろんな人の話を聞いて、実際に働いている人がどう思っているのかをたくさん吸収して、自分の判断材料を増やすべきだと思います。なにしろ新卒というプラチナチケットは人生で一度きりですからね。

OB訪問はそういった意味でもやはりおすすめです。

同じ大学出身の先輩に話を聞けるOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」 ビズリーチキャンパスなんかは、同じ大学の先輩を探せるので、使わない手はないですよね。絶対いろんな人の話を聞くのは自分のためになりますし。

 

ではでは今回はこの辺で